2021年4月20日火曜日

柔道整復師とは?

 柔道整復術とは怪我への施術方法で日本の伝統医学の一つです。

そして柔道でよくある怪我、具体的には骨折、脱臼、打撲、挫傷、捻挫などへの治療を専門的に行うことのできる資格が柔道整復師という国家資格です。


現在もこれらの疾患には健康保険を使った施術が認められていますので、そこがこの資格の大きな魅力の一つになっていて、それを理由に免許を取りに行く方も多いのではないかな、と思います。


しかしながら実際に学校で柔道整復術を習う機会はほぼないのが現状だと思います。

実際に何をもって柔道整復術というのか?という定義もなかなか難しいのですが、歴史を紐解いて見るとそのヒントがあるので、その点を見ていきましょう。


もともと柔道と柔道整復はセットで扱われることが多く、柔道を教えている先生が道場の傍に診療所を併設するスタイルが昭和の時代にはまだよくみられていました。


柔道は明治時代に成立した武道ですが、それ以前の江戸時代には柔術と呼ばれるものが全国各地の藩にそれぞれ伝わっていました。


これらは古武術とも呼ばれますが、これらのうちのいくつかの流派をまとめて成立したのが柔道です。柔術は戦場で使う武術なので、相手を捉えたり殺してしまったりするものだったため、そうした危険な要素を取り除いて体系化され柔道となりました。


また、柔術には活法と殺法がありました。簡単にいうと活法というのは治す術、殺法というのは殺す術でした。人を倒す武術としての側面と、治す治療としての二面性を持ち、これら二つが表裏一体のものとして伝承されていました。


このうち殺法が柔道として今に伝えられているわけです。その一方で活法に関してはその多くが失伝してしまったと思われます。


殺法は柔道としてまとめ直され、その後世界中に普及するまでになりましたが、対照的に活法は体系的にまとめられることもなかったのが失われてしまった理由だと思います。


柔術殺法が柔道の源流であるのと同じくこの柔術活法こそが柔道整復術の源流だと考えられます。

ですので殺法である柔術を考察すればその活法である柔道整復術の源流を探るヒントになる訳です。

なぜなら柔術は殺法と活法で表裏一体であり、関節を外す技を使えたらその逆のことをすればはめることができるからです。

昔は活殺自在が優れた柔術家としての条件でした。その名残が柔道整復師という資格に柔道の言葉が未だに残っている理由なのだと思います。


個人的な話しになりますが、実際に20代の頃に5年ほど古武術とも呼ばれる柔術殺法を学んでみたのですが、その時の気づきが今の治療スタイルを支える基盤になっています。特に関節へのアプローチ方法や骨の捉え方といった点は、柔術殺法を通して学んだことをそのまま活法として施術に応用しています。カイロプラクティックもこうした技術の延長線上にあると言えるかもしれませんね。実際にカイロの創始者であるDr.パーマーは日本に来て当時の施術から色々と学びを得たそうです。




ですので柔道整復師としての強みはこうした関節へのプローチを的確にできることではないかな、と個人的には考えています。


鍼灸師のように明らかに特殊な技術が使える訳ではないのですが、シンプルに関節を極めて適切な力をかけ、それを整える術こそが柔道整復師の追求すべき強みなのではないかな、と思っています。


実際に関節を調整すると骨の並びもよくなり体に軸が通り動きやすくなりますし、関節包をリリースすることでそこに備わるレセプターが働き周辺の筋緊張を落とすこともできます。また滑液の潤滑をよくすると関節の可動域の広がるし動きも軽くなります。他にも色々効果はあると思いますが、これらはかなり大きな治療効果として患者さんも体感できるものだと思います。


こうした関節のスペシャリストとしての役割りに加えて骨接ぎができるのも魅力ですね。骨折や脱臼の整復は(最近あんまりしてませんが)高度な専門性が要求されとてもやりがいのある仕事です。



限られた条件で施術をしなければいけない状況ほど技術は磨かれると思いますので、柔道整復師の方は是非その強みを探究してみてはいかがでしょうか?

そして他の資格で活動されている皆さんも柔道整復師から色々と学んでみてそれぞれの活動に活かしてみてください!

柔道整復師とは?

 柔道整復術とは怪我への施術方法で日本の伝統医学の一つです。 そして柔道でよくある怪我、具体的には骨折、脱臼、打撲、挫傷、捻挫などへの治療を専門的に行うことのできる資格が柔道整復師という国家資格です。 現在もこれらの疾患には健康保険を使った施術が認められていますので、そこがこの資...