2020年6月3日水曜日

からだをみるときに役立つ”テンセグリティー構造”という視点

”水の入った皮の袋に骨が浮いているのが体”

というイメージを作るのに役立ったのが”テンセグリティ”という建築工学のモデルです。


圧縮体と張力体が不規則に組み合わさって安定した構造を作るわけですが、、こんなややこしい話よりも次の動画を見てください。

ボーネルンドのおもちゃですが、わかりやすいと思います。


要するに”圧縮体”と呼ばれる”硬いもの”と”張力体”と呼ばれる”伸びるもの”が組み合わさって一つの物体を構成しているということです。

このモデルを使うと、個体が浮くことで建築物を支えることが可能であるという理解を深めるのにとても役立ちました。柱のようにどっしりと地面に接する必要がなくても建築物として成立できるわけです。建築物のように地中に土台を持つ必要のない人間の体は、まさにそのようなイメージです。

これを体に当てはめてみると、骨が硬いところ(圧縮体)で、筋肉や皮膚をはじめ柔らかいところが伸びる組織(張力体)です。

これらが入り組んで人の体を作っていると考えるわけです。

このテンセグリティーのモデルは最近は整体関係でも興味を持って取り上げている方も多いようですね。
このモデルで骨が動くと、周りについている筋肉や皮膚など、柔らかい組織は引っ張られて突っ張ったり、逆に短くなって固まったりするのがイメージできますか?

なのでこう考えると、圧縮体である骨のポジションを整えることがいかに大切かがイメージしやすくなるのではないか、と思います。

本来ここで役立つのが整骨の技術なのですが、今はこうしたことができる人は少なくなっていますね。日本古来の整骨術は残念ながらほとんど絶滅しかかっています。

19世紀のアメリカで生まれた”カイロプラクティック”や”オステオパシー”も骨の位置を最優先に考えるようですが、こうした視点から見ると理にかなっていると思います。


また、いち早くテンセグリティー構造に着目して筋膜へのアプローチを提唱したアメリカ発祥の”ロルフィング”のアイデアも面白いと思います。

僕もこれらの分野から技術や哲学など色々と学ばせてもらいました。

こうした見方も一つの視点として知っておいてもらえたら違ったものも見えてくるかもしれませんね。


古田大祐


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