2020年5月28日木曜日

施術家が大切にしたい”三つの理”


人の体はいまだにわからないことだらけで、なかなか絶対的な正解というものが存在するものではありません。


今の医学で解明されていることは僅か数%に過ぎないとも言われています。


医学の進歩とともに、今までの常識が突如として非常識になったり、変化の激しい分野です。
ですから、新しい情報をキャッチアップしてく姿勢は常に求められます。

と同時に、変わることのない普遍的な領域をしっかりと理解しておくことも必要です。
個人的にはこちらが大切だと考えています。

”三つの理”

僕が常に意識してるのは「理(ことわり)に沿ったことを行う」ということです。
人の体をみていく上で、”三つの理”が大切だと思います。



それは、物のことわり、生命のことわり、心のことわり

要するに「物理学」「生理学」「心理学」です。



世の中、理に反したことはうまくいきません。
地球上で1Gという力を受けて直立二足歩行の生活をするのに適した形、機能を私たち人間は進化の過程で獲得してきました。

まず地球上で生活する際に物理法則に反したことは起きません。手に持った物を離せば下に落ちます。上にいくことはありません。これが物理学です。

そしてこの物理法則に従ってデザインされたのが人間の体です。
なので人の体の構造を知ることも物理的なアプローチを助けます。これは解剖学の役割です。



そして生命の理である生理学も同様です。呼吸をすると酸素が体内に入り、二酸化炭素が排出されます。この真理が変わることはありません。
ここは生理学の領域ですね。



ですから、物理と生理は変化の少ない定数として位置付けることができます。


要するにここは変わらない要素なので、物理と生理の法則に沿った対処をすると、基本的に間違えることはありません。

なので体の不具合を見るときにも、まずは物理と生理の法則に反したことが起きていないかをみていくわけです。


異変を生じているということは、どこかでこの二つの法則に反したことが起きている可能性があります。



例えば、体重を支える軸が前後左右いずれかに偏ってしまうことで、物理的に体重が必要以上にかかることで、そこが壊れてきます。

力学的に過剰な負荷がかかったり、摩擦により過剰な熱エネルギーが生じているかもしれません。

また、関節が炎症を起こして熱が生じることで浸透圧が高まり、生理的に水が引き寄せられて腫れを生じているのかもしれません。

いずれにせよ、生じている事のメカニズムがわかっていればやるべき事もわかってきます。

軸がずれているのなら、どこでずれているのかを見極めて正せば良いですし、炎症が起きて浸透圧が高まっているのなら、冷やすことで浸透圧を下げれば良いのです。

よって三つの理のうち物理と生理の二つは原理原則を知っておくことで適切な対処ができるようになります。

このように物理学と生理学を用いることで、この二つはある程度定数として処理できる訳です。



しかし人の心は一筋縄ではいきません。



三つの理の中で一番厄介なのは心理でしょう。
これは変数です。その日、その時によって大きく状態が変わります。
加えて性格なども絡んでくるので絶対的な答えはありません。

特にどこか不具合があると、イライラしたりネガティブな状態にもなりやすいものです。
実際ネガティブな感情は生理的に体によくない反応も引き起こします。

イライラや不安な感情があると体は硬くなります。本当に厄介です。


でも、体に変化を起こすことによって、例えばマッサージして筋肉を緩めることで緊張をとることも可能ですし、声の掛け方一つでも大きく心理状態を改善させることもできます。

心と体の双方にアプローチすることで負の連鎖を断ち切る手助けをすることができます。


ちなみにタッチについての講習会もしています。
こちらをご覧ください。



いくら医学的、物理的に正しい処置を施しても気持ちを無視しては効果も十分に引き出せなくなってしまいます。

人の心は変数として動きが激しい要素なので、取り扱いには細心の注意を払う必要があります。

どのような形であっても一時的に人の体を預かる立場に立つ人は、クライアントさんの心の状態には常に気を配っておく必要があります。


物理学、生理学、心理学の三つのレベルを上げれば上げるほど仕事のクオリティーも高まると思います。


勉強に終わりはないですが、コツコツと地道に学び続けていきたいですね。


古田大祐


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