昨年より喘息に対する手技治療に取り組んでいます。
臨床経験上、喘息を罹患している方々の姿勢に共通性を感じていましたので、そこにアプローチすれば症状を緩和できるのではないかと思ったのがきっかけです。
その旨をフランスの友人に話していたらヨーロッパで30年以上前から喘息に対する手技治療を研究している協会があると教えてくれたので、学びを深める為に昨年その協会の講習を受けライセンスを取得しました。
その際に学んだ治療では姿勢の崩れによる気道への圧迫や自律神経の機能低下、神経の誤入力による咳反射等が症状の原因になりますので、これらの要因に対してアプローチを行います。
さすがに深く研究されているだけあって、習得した手技を使い実際に施術してみたところ確実に効果が出ています。
念の為、クライアントの方々には病院での診察も併用しながら施術を受けて頂きましたが、皆さん症状が改善し薬を飲まなくて良くなりました。
しかしながらフォローアップは必要なので月に一回程度は施術を受けて頂くようにしています。
ただし、日本人を対象として施術を行い、十分な効果を出すには色々と考える余地もまだあるとも感じています。
臨床においては体型や生活環境の違いなども深く考慮しないといけないと思いますので、学んだ理論や技術を参考にしながら東洋医学的な要素等も組み込んで自分なりにアレンジを進めています。
今後は更に効果が持続できるようにプログラムを洗練させていきたいと考えています。
喘息を手技療法で治すという発想はあまり無いと思いますが、喘息に限らず一見Bodyworkと関係のない疾患であっても、身体の状態を整える事で症状が改善するケースは実は良くみられます。
機能は構造に従います。
なので身体の各部位のあるべきところにあるべきものが納まればそれぞれの器官がしっかり働いてくれます。
そうした意味でBodyworkは幅広い可能性を秘めていますので、色々と探求していきたいと思っています。
こうした取り組みが身体の悩みを抱える方々のお力になれれば幸いです。
2015年7月9日木曜日
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