2015年6月3日水曜日

ジストニアの治療研究


ジストニアという疾患をご存知でしょうか?

色々な症状があるのですが、例えば楽器を演奏しようとした際に、勝手に指が曲がったりしてコントロールを失うのが特徴的な症状です。

脳にある身体の動きを司どる領域に異常が生じている事は研究によりわかっているそうですが、何故そうなるのかはまだよくわかっていないそうです。その為、治療法も確立されておらず非常に治療が難しい疾患と言われています。

今の所この疾患はあまり日本では知られていませんが、音楽家に多いヨーロッパではある程度認知されている疾患のようです。

知名度の低い疾患なので日本ではジストニアだと気がつかないで症状に苦しんでいる方も沢山いらっしゃるのではないか、と思います。

この疾患に対して身体の専門家として、音楽に携わる者として何か有効な治療法を確立できないかと思い、パリにある”音楽家の為のクリニック”でジストニア治療の臨床と研究に長年取り組んでいらっしゃるイザベル先生に集中講義をお願いして今日お伺いしてきました。




イザベル先生はヨーロッパを中心に多くの音楽家の治療に携わっておられパリでの臨床の他、毎週ジュネーブの大学でも教鞭を取られてるとの事でご多忙な方なのですが、今回僕の申し出を快く引き受けて下さいました。

今の段階で医学的にわかっている事や発症のメカニズム、治療法のヒントなど臨床と研究の両方の側面から講義をして頂きました。

脳に異常が生じて身体の特定の場所を思い通りに動かせなくなる事は今までにわかっていましたが、現在の研究では間違った身体の使い方を続ける事で脳に混乱が生じてしまうのが原因だということもわかっているそうです。

特にピアノを弾くなど、細かい指先の運動では指の神経を支配している脳の一部分に誤作動が生じやすいそうです。

例えば五本の指に均等に体重をかけて打鍵する事ができないと慢性的に鍵盤をしっかり押せなくなっている指の動きが脳にストレスをかけてジストニアを発症しやすくなるそうです。

なのでまず身体の使い方を正すアプローチが必要になります。指の問題であっても、指だけでなく腕、肩、そして骨盤や足の使い方のレベルから修正が必要になります。

演奏方法を変えたりした時によく発症するとこのことで、特に脱力を意識しすぎると発症しやすいとの話でした。

その理由も解剖学的に説明して頂きとても納得のいくものでした。


発症メカニズムの説明に加え具体的なアプローチ方法の例を数例紹介して下さいました。


引き続き学びを深めながら自分の臨床経験を加えて有効な治療方法を考え出せるように尽力していきたいと思います。


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